金券ショップに行くと、私鉄各社の「株主優待乗車券」が販売されているのを皆さんご存じですか?。
最近別の用事で新宿駅西口付近にあるチケットショップ「ビックチケット」さんをたまたま訪れた際、東武鉄道や小田急電鉄、東京メトロなど、関東の私鉄各社の株主優待乗車券のPOPが沢山並んでいるのを見つけました。

このPOPを見て気になったのが、
「株主優待乗車券1枚で乗れる最長区間まで乗ったら、どの私鉄が一番お得なのか?」
ということ。
そこで今回は、関東大手私鉄9社について、株主優待乗車券1枚で乗れる最長区間の通常運賃と、チケットショップで確認した販売価格を比較し、通常運賃より何%安くなるのかを調べました。
みなと最長区間でどこまで乗れるのかだけでも気になる!
なお、チケットショップの販売価格は筆者が訪問した時点のものです。店舗や時期によって変動します。鉄道運賃・株主優待制度は2026年8月30日時点の情報を基準にしています。
今回比較する関東大手私鉄9社
今回比較するのは、
- 東武鉄道
- 西武鉄道
- 京成電鉄
- 京王電鉄
- 小田急電鉄
- 東急電鉄
- 京浜急行電鉄
- 相模鉄道
- 東京地下鉄(東京メトロ)
の9社です。
比較条件は、
「株主優待乗車券1枚で、自社線だけを利用して移動できる2駅間のうち、営業キロが最も長くなる区間」
としました。
同じ会社の別路線への乗り換えは含みますが、他社線へ乗り越した区間の運賃は含みません。
また、特急料金や座席指定料金なども除き、大人の普通乗車券(きっぷ)運賃で比較します。
チケットショップで株主優待乗車券の価格を調査
実際にチケットショップで確認した販売価格はこちらです。
| 会社 | 販売価格 |
|---|---|
| 東武 | 720円 |
| 西武 | 610円 |
| 京成 | 930円 |
| 京王 | 360円 |
| 小田急 | 560円 |
| 東急 | 290円 |
| 京急 | 470円 |
| 相鉄 | 240円 |
| 東京メトロ | 220円 |
販売価格だけを見ると、東京メトロの220円が最安。次いで相鉄240円、東急290円となっています。
以下、実際にチケットショップで撮影した写真をまとめて掲載します。


東武 720円


京急 470円


東急 290円


相鉄 240円


京成 930円


西武 610円


東京メトロ 220円


小田急 560円


京王 360円
ただし、優待券が安い=割引率が高いとは限りません。
通常運賃が高い区間で使えば、優待券自体が多少高くても大幅に安くなる可能性があります。
株主優待乗車券で乗れる最長区間は?
今回の条件で比較した各社の最長区間はこちらです。
| 会社 | 最長区間 | 距離 |
|---|---|---|
| 東武 | 赤城~新藤原 | 177.6km |
| 西武 | 西武新宿~西武秩父 | 80.9km |
| 京成 | 京成上野~成田空港 | 69.3km |
| 京王 | 吉祥寺~高尾山口 | 47.3km |
| 小田急 | 新宿~小田原 | 82.5km |
| 東急 | 中央林間~横浜 | 43.4km |
| 京急 | 泉岳寺~三崎口 | 66.9km |
| 相鉄 | 海老名~湘南台 | 25.4km |
| 東京メトロ | 和光市~西船橋 | 39.2km |
※株主優待乗車券1枚で自社線のみを利用して移動できる最長区間。同一会社の路線間での乗り換えを含みます。
特に目立つのが東武の赤城~新藤原間の177.6kmです。
赤城から桐生線・伊勢崎線・日光線・鬼怒川線を乗り継ぐルートで、
赤城 → 太田 → 館林 → 東武動物公園 → 下今市 → 新藤原
と乗り継ぐと東武線だけで移動できます。



東武はこんなに長い距離を移動できるんだね!
最長区間で使った場合の割引率を比較
続いて、最長区間の普通運賃と優待券価格を比較します。
割引率は、
(通常運賃-優待券価格)÷通常運賃×100
で計算しました。
| 会社 | 通常運賃 | 優待券 | 割引率 |
|---|---|---|---|
| 東武 | 1,590円 | 720円 | 54.7% |
| 相鉄 | 400円 | 240円 | 40.0% |
| 小田急 | 910円 | 560円 | 38.5% |
| 東急 | 470円 | 290円 | 38.3% |
| 京急 | 740円 | 470円 | 36.5% |
| 東京メトロ | 330円 | 220円 | 33.3% |
| 西武 | 800円 | 610円 | 23.8% |
| 京王 | 430円 | 360円 | 16.3% |
| 京成 | 1,060円 | 930円 | 12.3% |
※割引率は小数第2位を四捨五入。通常運賃は最長区間を利用した場合の大人・普通乗車券(きっぷ)運賃。
1位は東武!最長区間なら870円お得


今回、最も割引率が高かったのは東武鉄道でした。
赤城~新藤原の普通運賃は1,590円。それに対して、チケットショップで確認した優待券は720円です。
割引額は、1,590円-720円=870円
割引率は驚異の54.7%OFFです。
通常運賃の半額以下で移動できる計算で、割引額でもダントツ首位になります。
なお、東武特急の「スペーシアX」に乗車する場合でも、乗車券部分は株主優待乗車券が使えます。
「スペーシアX」に安く乗車されたい方は、株主優待乗車券を金券ショップで購入し、特急券のみ別に購入されるとよいでしょう。
↓詳細情報はこちら↓
《東武鉄道「株主優待に関するFAQ」》



優待券自体は720円と高めだけど、長い距離乗る場合は凄くお得なんだね!
相鉄・小田急・東急は割引率が高い


2位の相鉄から4位の東急までは、最長区間で乗車するといずれも38%を超える割引率で、非常に魅力的だと言えます。
特に3位の小田急は、首都圏のターミナル駅である「新宿駅」から、箱根・熱海などの温泉地へ行く時に経由する「小田原駅」までが最長区間になりますので、非常に利用しやすいのではないでしょうか?


安い優待券=一番お得とは限らない
今回9社を比較して分かったのは、チケットショップの値札だけでは本当のお得度は判断できないということです。
例えば今回最安の東京メトロは220円ですが、割引率では6位。
一方、東武は720円と比較的高いにもかかわらず、最長区間では通常1,590円かかるため、870円お得で割引率は54.7%OFFとダントツ1位となりました。
逆に京成は、通常運賃1,060円に対して優待券930円なので、今回の価格では130円しかお得ではなく、割引率は12.3%で最下位となっています。



大切なのは優待券の値段ではなく、自分が乗る区間の通常運賃との差ですね。
株主優待乗車券を使うときの注意点


株主優待乗車券を使用される際の注意点は以下のとおりです。
- 株主優待乗車券には有効期限が設定されていることが多い
- 特急料金や座席指定料金部分は株主優待乗車券では担保されない
- 他社線へ直通する列車については基本的に他社線部分の運賃は別途必要
利用前に、必ず各鉄道会社の最新の利用条件を確認してください。
まとめ|最長区間で最もお得だったのは東武


今回は、関東大手私鉄9社の株主優待乗車券について、チケットショップで確認した販売価格と、株主優待乗車券1枚で乗れる最長区間の通常運賃を比較してみました。
結果は、東武の割引率がダントツ首位で、最長区間で乗車すると54.9%OFFという驚異の結果になりました。
ただし、これはあくまで「最長区間で使った場合」の割引率です。
実際にチケットショップで購入するときは、優待券の販売価格と、ご自身が乗車される区間の通常運賃を比較することが大切です。
旅行やレジャーなどで私鉄を利用する予定がある方は、是非チケットショップの優待券価格をチェックし、通常運賃と比較してみてください。
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